水産化学

水産利用学

水産生物化学

水産食品保蔵学

食品製造管理学

水産資源化学

食品衛生管理学















■平成20年度 卒業論文テーマ(過去の卒業論文テーマはこちら

ホタテ貝・イカ等残滓の有効利用
 ホタテ貝は東北・北海道で年間約50万tもの生産量があるが、貝毒の発生やカドミウムの蓄積などによりウロと呼ばれる部分(全体の約4%)が廃棄されている。また、イカの9〜11%を占める肝膵臓にも高濃度のカドミウムが蓄積されており廃棄されている。このように大量に廃棄されている軟体動物の内臓残滓からカドミウムを酸処理によって除去し、含有するタンパク質を発酵技術の応用で調味料などとして有効利用する方法の確立を目指している。


水産ねり製品の品質に関する研究
(1)市販蒲鉾の呈味成分の分析
蒲鉾の地域間の違いを呈味成分の面から特長付けする。

(2)製造方法と品質(物性)との関係の解明
製造方法と品質(物性)との関係を明らかにすることで、物性の違う蒲鉾を自由に作り出せる技術を開発する。

(3)蒲鉾の消化性に関する研究
蒲鉾の消化性を刺身と比較し、栄養的な有効性を検証する。


クロマグロの品質に関する研究
(1)貯蔵中のクロマグロの品質変化の解明
貯蔵中のクロマグロの品質(色、物性、呈味成分、有機酸、細菌数など)がどのように変化するのかを明らかにし、品質保持に重要な要素が何かを明らかにする。

(2)クロマグロ肉中のメトミオグロビン還元酵素に関する研究
 色の劣化を防ぐ作用のあるメトミオグロビン還元酵素の活性や性質、肉中の量的な分布を測定し、色調保持技術の開発に役立てる。

(3)添加物によるマグロ類のメト化抑制
 法律で添加が禁止されている還元剤を利用するのではなく、肉中のメトミオグロビン還元酵素を活性化させることで色調を保持し、他の品質変化と同程度の速度で色調変化が起こるようにするための技術を開発する。

(4)クロマグロ肉中のミネラル量に関する研究
 肉中の主要ミネラルの量を飼育環境、年齢などが違うマグロについて部位を分けて測定し、マグロの品質変化との関係を調べる。


プロテアーゼ阻害剤による冷蔵中のコラーゲン分解の抑制
 魚を冷蔵する際に生じるコラーゲンについて、その分解を抑制することのできる阻害剤を探索する。薄切り状態にした魚肉に種々の阻害剤を混入させ、分解の程度を指標に阻害効果を調べる。


氷温および過冷却貯蔵によるコラーゲン分解の抑制
 魚肉は死後、時間経過とともに軟化現象を起こす。この原因となるのがコラーゲンの変化である。この変化を温度管理によって食い止めるのがこのテーマの大きな目標である。


運動量が魚類の肉質に与える影響について
 養殖魚の肉質改善の一環として、運動量が肉質に与える影響を調べる。

養殖マグロ筋肉中の有機水銀の定量と分布
 マグロに多いといわれる水銀の含有量について、完全養殖・蓄養・天然マグロの間で比較し、養殖マグロにおける含有量の実態を把握する。また、餌の量・産地の選択による水銀含有量の低減をめざす。


イセエビの解凍時におけるATP再生機構
 イセエビを凍結してから解凍する際、筋肉中のATPは減少しないか、あるいは増加する。これは魚類には絶対に見られない現象である。そこで、解糖系酵素の活性を魚類との間で比較する。



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