水産化学

水産利用学

水産生物化学

水産食品保蔵学

食品製造管理学

水産資源化学

食品衛生管理学













水産生物化学

■担当者:塚正 泰之
 水産学科の学修教育目標D群に該当し、水産資源の特徴と利用に関する基礎的内容を学修します。水産資源は食糧資源、工業材料、あるいは化学・医薬品の材料として利用される重要なものである。水産生物の生存環境が多様性に富むことが資源としての重要性を高めている理由の一つになったいる。水産生物を構成する成分には、タンパク質や脂質などの主要な成分以外に、微量で生命活動を維持・推進するために欠くことのできない重要な成分(エキス成分、ビタミン、ミネラル、色素、酵素など)が多く含まれており,水産生物特有の成分も多数存在している。本講義では、水産生物が持つ有用成分のうち、エキス成分の種類、含有量、生理的役割、呈味との関わりなどを中心に講述する。さらに、生命活動において中心的役割を果たす酵素に関する基本的な知識も修得します。当日の内容について毎回小テストを実施します。


教育目標
 受講者は、この授業を履修することによって、
1)魚介類のエキス中に含まれる多様な成分の種類を理解し
2)個々の成分の水産生物における生理的役割を説明し
3)水産物特有の呈味性との関わりを説明できる
ようになります。



テキスト
 指定しない


参考書
 渡部終五 編「水圏生化学の基礎」(恒星者厚生閣)、山口勝巳 編「水産生物化学」(東京大学出版会)、鴻巣章二 監修「魚の科学」(東京化学同人)、 中村桂子他 監訳「ssential細胞生物学」(南江堂)、鴻巣章二・橋本周久 編「水産利用化学」(恒星社厚生閣)、坂口守彦 編「魚介類のエキス成分」(恒星社厚生閣)


関係する科目
 水産化学水産利用学水産食品保蔵学、水産資源化学、食品製造管理学、食品衛生管理学


試験
 定期試験(40%)、中間試験(25%)、小テスト(12回、35%)


成績評価
 上記により総合的に評価する。



講義内容
1 本講義の進め方・目的・概要に関する説明
2 水産物のエキス成分T(エキス成分の種類とアミノ酸)
3 水産物のエキス成分U(アミノ酸の機能性)
4 水産物のエキス成分V(魚類の遊離アミノ酸)
5 水産物のエキス成分WDアミノ酸とタウリントランスポーター)
6 水産物のエキス成分Xβ緩衝能とジペプチド、ATP関連化合物)
7 中間テストと解説
8 水産物のエキス成分(フォスファゲンとオピン)
9 水産物のエキス成分(トリメチルアミンオキシドと尿素)
10 有機塩基と呈味成分(アミノ酸)
11 呈味成分(アミノ酸以外の他成分と解明)
12 魚介類中の色素、水分活性
13 酵素の基礎
14 中間テストと解説
15 定期試験


達成目標
 水産生物に含まれる微量成分について理解する / 酵素反応の特徴を理解する / 酵素の活性について理解する / 酵素の精製方法を理解する / 水産物の呈味性物について理解する


評価基準
 色とにおい成分の種類と特徴がわかる(10点) / エキス成分の種類と特徴がわかる(10点) / エキス成分の呈味性と水産物の味の特徴がわかる(10点) / 水産生物中の生理活性物質を理解している(10点) / 酵素の分類法を理解している(10点) / 酵素の特徴を理解している(10点) / 酵素の反応速度論的解析ができる(10点) / 酵素の精製方法を理解している(10点) / ビタミンの種類と特徴を理解している(10点) / ミネラルの種類と特徴を理解している(10点)



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